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-Profile-

名前:根岸 えま(Emma Negishi)
職業:まちづくり団体(maru-office)スタッフ
出身:東京都
生年月日:1991年12月14日(2015年 立教大学卒業)
移住した年:2012年4月~2013年3月(休学移住)・2015年4月~
すきな料理:いかのふいり、干し芋、天ぷら(ばっけとたらっぽ)
すきな場所:鮪立湾のえびすたな
 

-History-

2011年冬のある日、大学の休みに来た唐桑で、活動メンバーに連れていってもらった地元漁師の方の家で、その日の朝、獲ってきたばかり魚の刺身を前に、こんな話を聞きました。
 

俺は震災で本当の人間の汚さを見た。この町の嫌なところもたくさん見た。昨日まで仲間だと思ってた人が、震災で突然変わってしまうこともあった。震災で俺はこの町が大嫌いになったし、こんな町の漁師を辞めようと何度も思った。

 
―それでもなぜこの町で、漁師を続けてるんですか?

俺には海しかないから
ただ単純に、俺はこの町に生かされて、この町の漁業に生かされてきたから。だからこの町の漁業を守らないといけない。人にばかにされようと、笑われようと、この町の漁業を復活させなければ。

 
この言葉に、震災のどん底から這い上がる人間の強さ、生き様を感じ、強い衝撃を受け、言葉が出なくなりました。
 
―いま震災の被害を受けて、どん底にいる人たちが、この漁師さんのように這い上がって、つよく、前を向く日を一緒に迎えたい。わたしがなにかできることがあるなら、そんな人たちの力になりたい。
この町で、この町の人たちと一緒に、強く生きていきたい。―
 
そう思い、大学3年を1年間休学・移住。その後、大学復学・卒業を経て、2015年春からいよいよ本格的に唐桑への移住を決めました。
 
唐桑の漁師をはじめ、地元の人たちに教わることはたくさんあります。
 
人間の生き様。
どん底から這い上がる人の強さ。
仕事への誇り。
自給自足の強さ。
ゆたかさ。
地域。
コミュニティ。
 
・・・
こんなに命をかけて仕事をしているかっこいい漁師の生き様をもっとたくさんの人に知ってもらいたい。
それを知って魚を買ってもらいたいし、食べてもらいたいです。
漁師だけじゃありません。農家だって、畜産家だって、酪農家だって、自然を相手に、命をかけて仕事している人がたくさんいます。
 
そこで、一般社団法人まるオフィスのスタッフとなり、漁師をはじめとする一次産業者のプロデュースをしていきます。