今回は、Emma→Sachiwoのインタビュー♡
Sachiwoとは、2011年に学生ボランティアで一緒に唐桑にきて、そこからかれこれ6年の付き合い。
同い年で、奈良からはるばる移住したSachiwo。
去年の春に地元の人(からくわ丸メンバー)と結婚して、唐桑に住むことを決めたSachiwoに、改めてゆっくり話を聞いてみました♡。
ーまず、さちをが唐桑に移住したきっかけは?
きっかけかぁ。
移住のきっかけってむずかしいね。(笑)
最初に(唐桑に)来たのはボランティアだね。
ーうちらはそうだよね。さちをはさ、どうしてボランティアに行こうって思ったの?
お父さんが震災直後から仕事で東北に行っててさ、お父さん忙しそうだなーって思ってたんだけど。
でも自分はどう行ったらいいのかわかんなかったとき、夏休みにテレビで大学生ボランティアが急増してます、ってやってて、そんな方法があったか!なるほど、これはちょっと行ってみるかと思って、「学生ボランティア」で検索して。
日本財団学生ボランティアセンターのバスで、最初は8月に石巻、そのあと9月に唐桑にきたんだよね。
ーほうほう。それが、大学2年生のときだよね?
そう。そのとき、同世代でボランティアにくる人ってこんなにいるんだ!って驚いた。
みんないろいろ考えてやってんねんなー、って思ったんだよね。
つなかんに泊まって共同生活たのしかったし、直接名前がわかる人(つなかん女将いちよさんとか国昭さん)と出会っておもしろかった。
いちよさん、国昭さんに、忘れられたくないなーと思って通いつめてた。
そこから休学するメンバーも出てきたんだけど、自分はこれがしたい!みたいなのがなくて。
だから(休学は)できないなぁ、でもいいなぁと思ってた。
それでも、休学してるみんなに負けないようにがんばりたい、と思って奈良から通ってたんだよね。
同じ時期にきてたメンバーが、どんどん唐桑を知っていくのに負けたくない!と思って。
ーさちをすごい来てたよね。
そうだねー。
子どもキャンプもやってたし。
子どもキャンプがたのしくて。
それが本当にたのしくて、ハマっちゃって。
やってることもすきで、やってるひとたちもすごいすきだった。
大学ではなにも勉強してなかったな。
大学ちょっともったいなかったよね。(笑)
でも大学にいってなかったら唐桑には出会ってなかったからねー。
なにをするか、よりもどこでするか
そうやって通ってたんだけど、移住しようって思ったのは、
大学卒業するタイミングで、「これがやりたい!」というような仕事がなかったし、まわりの大学の友達はやりたい仕事はないけど、有名なところ受けて、って就活やってたけど、、、
こっちに来てる同世代は夢あって、かっこいいことしてる人たちばっかりだったのに、自分だけ就活をして唐桑から離れていくのは嫌だなぁと思った。
だから、わたしはやりたい仕事ってよりも、働く場所を選びたかった。そこでちょうど気仙沼市役所の嘱託の仕事があったから、そこで働くことにしたんだよね。
みんな(からくわ丸や先に移住したひとたち)がいたから、たのしいなって思ってたから、全然(不安はなかった)。
転勤とかでひとりのところに住むより全然まし。
学生のときに通ってたときと同じ感覚で、きたよね。
ひとりで住んでる感覚ではない
ーじゃあ、移住してよかったところは?
たのしい。
ふらっとあそべることがすごく多いところかな。
仕事終わりに遊ぶとか、だれかの家に遊びにいくとか、都会だとしないし。
友達の家とかこんな近くにあることってほとんどなくない?
ーうん、ないない。笑
普通、友達の家って知らないよね。大学の友達とか。
今日夜ごはんたべよう、とかあそぼう、とか。
都会で遊ぶなら、前から予定組まなきゃいけないだろうし。
世代もバラバラだし、おじいちゃんおばあちゃんたちもいるし、
ひとりで住んでる感覚には絶対ならないよね、ここでは。
たべものおいしいとかは置いておいて、そういうところ。
”いなか暮らし”ってさ、いなかってどこにでもあるし。
唐桑みたいにいいところっていくらでもあると思うの。
人がいいところとか、ご飯おいしいところっていくらでもあると思うんだけど、
こうやってふらっと遊べるのってなかなかないと思う。
それがたのしいなーって思うよね。
からくわ丸のみんなでご飯食べに行ったり、
結婚式が共通の友達ばっかりだったり、とかさ、
それがすごいおもしろいなーと思うよね。
ーじゃあ通ってるときと変わったこととか、おどろいたことはなんかある?
結婚したからみたいなところがあるかもだけど、昔ながらの風習かな。
お盆とかお正月とかお彼岸とか含めてだけど、お祝い事とか不幸があったときとかのしきたりがすげー細かいこと。
ー冠婚葬祭とか?
神様ごと、仏様ごとが重んじられてる。
それはすごいいいことだなーと思ってる。
結婚して、結婚式に呼んでない人たちが結婚式前後1週間ぐらいはひっきりなしに家にきてーとか。
お祝いはこれをもってく、とかお返しはこれ、とか。
もらった額の半分以上は返す、とかね。笑
お盆も1日目はこれして、とか。
ーそんなお盆の過ごし方のさちをのブログ記事は大人気記事だったよね。
そうそう、それはすごいおどろいた。
それをめんどくさいと思うからなくなるんだろうなーって。
めんどくさいと思わず、やらないとなーとも思う。
ー嫁入りしたさちをだからこそ、だよね。
そうだね〜。
あとふつうにおどろいたのは、茶碗蒸しが甘いこと。笑
ー移住して困っていることはなにかある?
生活してて困ることはないかな。
買い物はネットでするし、実家帰ったときにするし。
あー、実家が遠いぐらいかな。それぐらい。
ーさちを実家すきだもんね。
うん、すきだねー。
今でも帰ってるけどね。
せっかく実家に帰ったら長くいてくるよね。
ホームシックにはなってたけどね。結婚する前はよくなってた。
結婚してからはあんまりないけどね。
実家帰りたいー!ってなったら、帰るし。
冬寒いのはつらいけど、もう平気。
ほんと、涙出るぐらいさむかった。
家が寒すぎて、しとしと泣いてた。かなしかった。
ーしとしと。(笑)大変だったね。
最後に、唐桑のすきなところはどんなところ?
生活しててたのしい。
全体的にたのしい。
人もたのしいし、暮らしかたもたのしい。
なんでもできる。
こんなもの食べたいね、ってなったらみんなでつくって食べたり、
こういうことしたいね、ってなったら友達誘って、田舎っぽくなくてもオシャレにできたり、
こういうあそびしたいね、ってなったら、みんなで集まってやってみたり、
こういうこと知りたいなーって思ったら、地元の人に聞けたり。
ほんと、なんでもできる。
すきなところって、そういうところかな。
***
いつも等身大で唐桑の生活をたのしんでいるさちをに、改めて「たのしい」理由にせまった今回のインタビュー。
地元出身とか、移住者とか、年齢性別とか関係なく、”たのしいことをみんなでする”という精神で、すてきだなぁと思いました◎