こんにちは〜。
すっかり秋めいてきましたね。

今日はわたしが所属している
「気仙沼つばき会」で行っている出船おくりについてご紹介します〜。

「気仙沼つばき会」は、
観光PRやおもてなし、漁師のかっこよさをPRしていこう、と
地元旅館の女将さんや着物屋の女将さん、
水産加工屋の女将さんなど、
気仙沼を代表する旅館や商店の元気な女将たちの会です。
【気仙沼つばき会HP】

そこに最近、
わたしやともちゃん(小柳朋子・千葉出身・移住大工さんと結婚して2年前に唐桑に移住)
あゆみさん(鈴木歩・唐桑出身・3年前にUターンして、デザイナー)
かこねえ(千葉可奈子・気仙沼出身・今年の春にUターンして、今わたしと一緒に働いてます)たち、
女将たちには若手と呼ばれるメンバーが加わりました。

そんなつばき会では、
毎年8月に「サンマ船の一斉出船送り」を主催していたり、

普段から「遠洋マグロ漁船」「近海マグロ漁船」の出船おくりをしているのです。

普段の様子はこんなかんじ。

出船の時間になると、
乗組員の家族たちや、
船を修理する人たち、漁具屋さん、ガソリン屋さん、
この船が出港するために尽力した人たちがあつまってきます。

福来旗(ふらいき)」というつばき会オリジナルの旗を貸し出して、
漁港に見送りに集まった家族や友人、その場に居あわせた観光客の方々と一緒に
大手を振って、お見送りするのです。

5色のカラーテープを集めて、

船に高くつけて

「いってらっしゃ〜い!」
「たくさん魚とってきてね〜!」

中には人知れず、涙で見送るご家族もいるのです。
1年間、会えないんだもんね。
いまはLINEや電話があるからいいけど、
昔はそんなのもないから、船に電報を送ってたとか。

遠洋マグロ漁船は半年〜1年半の航海にいくので、
船の上では、ひたすら、はたらく、くう、ねる。

もちろん、1年間ずーっと海の上にいるわけではなくて、
魚が獲れたらケープタウンやスペイン、南米のいろんな港に入って水揚げをします。

家族みたいな、
もしかしたら家族以上にお互いを知っている船方仲間たちと、
1年間同じ船の上で過ごす。
どこへも逃げも隠れもできない。

雨の日も、風の日も、波の日も、
さむい日も、あつい日も、
どんな日だって、漁師は漁をするのです。

この人たちがいるから、
わたしたちは普段から、おいしい魚、新鮮な魚がたべられるのです。

いままで、遠洋マグロ漁船に知り合いが乗っていくことはなかったんだけど、
今年の春の遠洋マグロ漁船の出船送りには、仲良くなったあんちゃんが乗って行きました。

もちろんそのときもお見送りにいきました。
あんちゃんが大好きだっていうニンニクの醤油漬けをプレゼントに。
あの1瓶で1年はもたないと思うけど、ちょっとだけでも仕事の疲れに食べてくれたらいいなあって。
そろそろなくなってるかな。

今ごろどのへんにいるんだろうなぁって
なんだか恋人を想うようなきもちです。笑
(どうやら今はバリ島に入港したみたい。)

そんな大切な人を見送る出船おくり。
気仙沼つばき会のFacebookページで、
出船おくりがあるときは告知をしているので、よかったらご参加くださいね〜。

【気仙沼つばき会Facebookページ】

だれでも参加できるし、
旗も無料で貸してもらえて、
1年間の漁に出る男たちの姿を見送るのは、
気仙沼ならでは。

この上ないせつなさと、
海の男たちの後ろ姿にときめきを感じる瞬間なのです。

Emma