春もそろそろ終わりですね〜。
唐桑は海からの風があるため、晴れてても風がつめたかったりして、
半袖で過ごすにはもうちょっと先になりそうです。

春は山の草木が芽吹き、海の幸もいろいろな種類が獲れるようになります。

今日は、そんな大自然の中で生きる移住女子の食卓(春ver.)と題して、
この春に食べたおいしかったもの、いただきもの、オススメのものを紹介しまーす!

【海産物編】
♡..牡蠣
まずは私が住んでいる唐桑が一大産地でもある、牡蠣。
実は牡蠣の一番の旬は、春なのです。
(夏に抱卵する牡蠣は、その前の春に栄養をたっぷりと蓄えます。)
そのたっぷり栄養蓄えた牡蠣は、まるまるぷっくりと肥えて、とーっても甘いのです!
さらに、実はあまり知られていない牡蠣の食べ方、
それが「天ぷら」です!
牡蠣はフライより、なによりも、天ぷらが超オススメです。
漁師の友達「やっくん」が丹精込めた春牡蠣の天ぷら、最高です。

春牡蠣は天ぷら最高

♡..ヨド
そして天ぷらといえば、ヨド!

唐桑の春を感じる、春告げ魚です。
漁師さんいわく、「ヨドは水揚げしたその日のうちに食べないとおいしくない」そうで。
冷凍なんてしたら、絶対ダメ!だそうです。
(最近まで知らなかった、、)


こうしてー


でんっ。
さくさくほくほくで、ちょっと塩をふってみたりなんかして。

春を感じるヨドの天ぷら。
とってもとってもおいしいです。

 

♡..しらす
そしてしらす!

こいつが生のしらす。

しらすは夜に電気を煌々と照らして獲っていて、これを陸からみると「漁火」というんです。

そしてこのしらすもその日のうちに釜揚げしないとダメだそう。
獲ってきた漁師さんたちと、その日のうちに釜揚げしちゃいます。

ビール片手に、つまみ食いなんてしながらね。

 

♡..うに
そして、ウニ!

(東京にいるときは、ウニの旬の季節なんて知らなかった。)

唐桑では、ウニは開口日(漁協が許可した日)しか獲ってはいけないと決まっているのです。
(※詳細は、sachiwoの前回の記事を参照ください!)
そして唐桑では、ウニの開口日には、ウニがまちじゅうに出回ります。
いろんなところで、「ウニけっから(あげるから)」と言われ、獲れたてのウニをいただきます。
これまた剥くのも一苦労。殻を割って、中を海水できれいにしながら、身だけを取り出すのです。
これがすべて手作業なわけでして。
出勤前に漁師さんのところにウニを剥きにいったりもします。

たまに剥いた状態で食べるままのウニをもらったりすると、とってもうれしいです。

 

【お呼ばれ編】
ときどき、地元の人たちのご自宅にお呼ばれすることも。
さすが、お呼ばれすると豪華な食卓です。
その日の朝水揚げしたばかりの「メジマグロ」のお刺身。

ある日は、イワシを刺身と焼き魚で。
イワシのお刺身は、本当においしい!大好物♡

ある朝は「仕事前にご飯食ってけー」って朝からすごいの出てきたり。
もうか鮫の心臓「もうかの星」

ある日は「仕事帰りに寄ってごはん食ってけー」と電話がきて、
だいすきなメカジキ刺身にホヤ刺し、カニまで♡!最高です。

これが年収3000万の食事、とも言われるほどの、唐桑の食卓です。

だけど、唐桑に住めば、なにもせずにこうしてもらえるわけではありません。
馬場のぴぃばーちゃん(学生ボランティアのときに居候していた馬場さんちの90歳のひぃばあちゃん)におしえてもらった「やったりとったり」が大切みたいです。
「やったりとったり」は「やりとり」の意味なんですが、もうちょっと解剖すると「あげたりもらったり」とか「やってあげたりやってもらったり」の意味に近い言葉ということがわかってきました。

というのは、
もらうだけでは、何度ももらえることはなくて。
なにかいただいたら、次いくときにその人が喜びそうなものをもってく、とか、
だれかからたくさんおすそわけもらったら、少しおすそわけするとか、
お呼ばれしたときは手土産をもっていくとか、
東京に帰ったときにお土産を買ってくるとか。
そういったささいなことが、大切だそうです。
「そういうのいらねぇから〜(いらないから〜)」とか「お返し欲しくてやってるわけでねぇから〜」とか言われても、2回に1回ぐらい持って行く。

「もらうばり(だけ)じゃなく、きちんとお返しするのがここでは大切なことなんだからね。」
それが馬場のぴぃばーちゃんに教わったこと。
これは今でも唐桑でなにかいただくとき、お呼ばれしたときには意識しています。

【外食編】
話は戻り、
移住女子はときどき、移住した仲間や地元の仲良しなおにいさんたちと外食もします。

♡..牡蠣のパイタンラーメン
漁師のともだちやっくんがつくった牡蠣をベースにした、
中華そば まるきの「牡蠣のパイタンラーメン」

観光客はあまり来ない、地元の人たちにとっても人気で、
お昼も夜もピーク時間には行列ができているラーメン屋さんです。
遅めの時間になると、もうスープが完売になって、食べれないこともあるほど。涙

♡..いちごババロア
ラーメン後のデザートはお決まり、
大人気「喫茶マンボ」でいちごババロア。

これは、春の期間限定で、気仙沼産のいちごを使ったもの。
地元の人たち、移住者たちにも大人気で、フォトジェニックなので、春のなるとよくFacebookにあがります。笑

この日も、気仙沼のお兄さんたちとばったり。

移住者のともだち ともちゃんは、いちごババロアを食べに行くことを「ババる」と言っていました。笑
そんな造語ができるほど、気仙沼に住む人にとってこのマンボのいちごババロアは、春の風物詩なのです。

 

春はこんなにぜいたくな食卓で。
夏に向けてダイエット!なんて言ってられません、♡

そして、これから季節は夏になります。
夏は、畑がとってもゆたかです。

からくわ丸の企画で子どもたちと夏野菜の苗植えてみたり、

じゃがいももついに花が咲いた!って喜んだり、

わたしが住んでいるシェアハウスの庭では、サラダ菜が青々と育っています。

これは毎朝獲れたてサラダにして食べてます。

さいきんはラディッシュもできたから、シェアメイトmippoがピクルスつくるー!とはりきってます♡
畑もいよいよ、夏に向けて本格化です。

こうして、私たち移住女子の食卓には、
自分たちでつくった野菜や、仲良しの漁師さんが獲ってきた魚が並びます。

これは、わたしが東京に住んでいた時には考えられないことで、
「安心・安全」とか「地産地消」とか「顔の見える生産者」とか、
東京ではお金を出さないと買えないものが、ここ気仙沼、唐桑では当たり前のようにある。
本当にゆたかなくらしだなぁと、日々実感しています。

これから夏がたのしみです♪
「移住女子の食卓(夏ver.)」もどうぞお楽しみに♡!

Emma